FAQ形式がAIに強い理由と作り方
FAQ形式がAIに強い理由
FAQ形式がAIに強いのは、問いと答えが1対1で対応し、AIが断片を抜き出すときの単位とぴたりと合うからです。ユーザーの質問にそのまま使える形になっています。
AIは検索した問いに対して、対応する答えの断片を探します。「Q. ○○とは何ですか/A. ○○です」という形は、その探索とそのまま噛み合います。AirOpsの分析では、ChatGPTに引用されたページの約80%が少なくとも1つのリストやQ&A的な構造を含んでいました(AirOpsのChatGPT構造分析)。
FAQを過信しない
ただしFAQ形式は万能ではありません。形だけ整えても、中身が薄ければ引用は増えません。
あるAEO分析では、Q&A形式はむしろ内容の取り込まれやすさ(absorption)を5.74%下げ、推奨されすぎていると指摘されています。同分析では、比較・統計・定義・コード例の方が取り込まれやすいと報告されました(AuthorityTechの引用ソース分析)。FAQページを量産すれば引用される、という思い込みは捨てた方がよいです。FAQは抽出されやすい器であって、中身の代わりにはなりません。
効くFAQの作り方
効くFAQは、実際に検索される問いを見出しにし、最初の1文で答えを言い切ります。
- 問いは実際の検索語やよくある質問に寄せる(「GEOとSEOの違いは何か」など)。
- 答えは冒頭1文で結論を述べ、代名詞を避けて主語を明示する。
- 根拠となる数値や出典があれば添える。
- 1問1答を独立させ、前の質問を読まないと意味が取れない書き方をしない。
質問への直接の答えを先に置く点は回答ファースト構造と共通です。
FAQPage構造化データの最小例
HTMLを併用できる配信なら、FAQPageの構造化データ(JSON-LD)を添えると、検索エンジンが問いと答えの対応を把握しやすくなります。最小の例は次の通りです。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "GEOとは何ですか",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "GEOはGenerative Engine Optimizationの略で、AIの回答に引用されることを目指す最適化です。"
}
}]
}
</script>
ただし構造化データは必須ではありません。Googleは生成AI機能のために特別なスキーマは不要だとしつつ、リッチリザルトなどSEO全体には引き続き有用だと述べています(Search Engine Journalの解説)。入れたから引用される、ではありません。見出しと段落の設計は見出し階層と段落長の設計、構成全体はLLMに引用される記事構成、ChatGPTでの被引用はChatGPTに引用されるにはを参照してください。