FAQ形式がAIに強い理由と作り方
目次
FAQ形式がAIに強い理由
FAQ形式がAIに強いのは、問いと答えが1対1で対応し、AIが断片を抜き出す単位とそのまま噛み合うからです。
AIは検索された問いに対して、対応する答えの断片を探します。「Q. ○○とは何ですか/A. ○○です」という形は、その探索の動きとぴたり一致します。AirOpsがChatGPTに引用されたページを分析したところ、引用ページの68.7%が階層の通った見出し構造に従い、質問形式の見出しとFAQセクションを持つページは構造を持たないページに比べて引用率が2.8倍だったと報告されています(AirOpsのChatGPT構造分析)。
FAQを過信しない
ただし、FAQ形式は万能ではなく、形だけ整えても中身が薄ければ引用は増えません。
実際、あるAEO分析では、Q&A形式はむしろ内容の取り込まれやすさ(absorption)を5.74%下げ、推奨されすぎていると指摘されています。一方で、同分析ではコード例(+76.9%)、統計情報(+61.6%)、定義(+57.3%)、比較(+55.3%)の方が取り込まれやすいと報告され、FAQページを量産するより比較表や統計の埋め込みに力を入れるべきだと結論づけられています(AuthorityTechの引用ソース分析)。
2つの分析の数値は一見矛盾しているように見えますが、見ている対象が違います。前者は見出し構造そのものの効果、後者はFAQという形式の中身の質です。つまり、FAQという器を使うかどうかより、その中に統計や具体的な比較を詰め込めているかどうかで結果が分かれている、と読むのが妥当でしょう。FAQページを量産すれば引用される、という考え方は捨てたほうがいいです。
効くFAQの作り方
効くFAQは、実際に検索される問いを見出しにし、最初の1文で答えを言い切ります。
- 問いは実際の検索語やよくある質問に寄せます(「GEOとSEOの違いは何か」など)。
- 答えは冒頭1文で結論を述べ、「これ」「それ」のような代名詞に頼らず主語をはっきり書きます。
- 根拠となる数値や出典があれば添えます。
- 1問1答を独立させ、前の質問を読まないと意味が取れない書き方は避けます。
- 答えの中に統計・比較・固有名詞などの具体を入れます。問いと答えの対応関係だけでは弱く、中身の密度が引用を分けるからです。
なお、質問への直接の答えを先に置く点は回答ファースト構造と共通です。
FAQPage構造化データの最小例
HTMLを併用できる配信なら、FAQPageの構造化データ(JSON-LD)を添えると、検索エンジンが問いと答えの対応を把握しやすくなります。最小の例は次の通りです。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "GEOとは何ですか",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "GEOはGenerative Engine Optimizationの略で、AIの回答に引用されることを目指す最適化です。"
}
}]
}
</script>
もっとも、構造化データは必須ではありません。Googleは生成AI機能のために特別なスキーマは不要だとしつつ、リッチリザルトの対象になるなどSEO全体には引き続き有用だと述べています(Search Engine Journalの解説)。入れたから引用される、というわけではありません。
見出しと段落の設計は見出し階層と段落長の設計、構成全体はLLMに引用される記事構成、ChatGPTでの被引用はChatGPTに引用されるにはを参照してください。